リリーの占星術における姿勢の続きです。
let no worldly wealth procure an Erroneous Judgment from thee, or such as may dishonor the Art, or this divine Science: Love good men, cherish those honest men that cordially Study this Art:
この世で裕福になることで、誤った判断を汝がしたり、占星術、つまりこの神の科学を辱めるようなことを引き起こしてはならない。善人を愛し、この占星術を心から研究する誠実な人を大事にすること。
お金で人生がくるったり、人間がおかしくなるということは、現在でも多くありますね。
占星術を心から研究する誠実な人を大事にせよとも言っています。
リリーは最初に教えてもらった占星術の先生について他の文章で、
私はある師匠に出会ったのだが、告白するなら万事が全く悪党のような人であった。
と言っています。その師匠とはジョン・エヴァンズですね。その人とは
6週間後、私は師匠と関係を絶ち、今日まで私たちは共に話をしていない。他の馬鹿な人に係わり合うよりは、むしろ懸命に研究せざるを得なくなり、全て捨てようと決心したのである。しかし、努力し、懸命に研究し、私と同じぐらい無学な人たちと何度も相談することで、ついに私は真実と嘘の区別がつくようになった。そして占星術で単に生活するに過ぎない俗な占星術師は悪党だと気付いたのである。
誠実な研究者とは、例えば、ジョン・ブッカ―氏などですね。ブッカ―とはかなり親しかった。
カルペパーとも交流がありました。
俗な占星術師に対しては、辛辣に批判しています。
さて続きです。
be faithful, tenacious, betray on ones secrets, no, no I charge thee never divulge either friend or enemies trust committed to thy faith.
誠実で、粘り強くあれ。人の秘密を洩らしてはいけない。否、汝の誠実さを信頼している友人や敵の秘密を洩らさなければ、私は汝を非難しない。
まず守秘義務についてです。
当時は、秘密については、現在よりももっとシビアでしょう。
Instruct all men to Live well, be a good example thy self, avoid the fashion of the times, love thy own Native Country:
あらゆる人々に裕福に暮らせるよう教え導くこと。汝自身が良い例となること。その時代の流行を避けること。汝自身の故郷を愛せ。
やはり人がこれから良い生活ができるように導いていかないといけないと。
あと自分がお手本のような人になりなさいとも言っています。
exprobate no man, no not an enemy: be not dismayed, if ill spoken of,
人をとがめてはいけない。敵ではない人をとがめてはいけない。悪評があってもうろたえてはならない。
非難をしてはいけないと、特に敵でない人ですね。
リリーは微妙な時代をバランスよく生きていました。
議会派ではありましたが、王党派が復活するのも分かっていたのか、議会派有利な時もかなり王党派に配慮していました。
そして悪評ですね。人生生きていれば、悪評がたつ時期があるかもしれません。
それは有名であればあるほどでしょう。そうであってもうろたえるなということです。
以上、リリーの占星術師としての姿勢をいくつかピックアップしてみました。
全文は、第1書&第2書が発売されましたら、ご確認くださいませ。笑
この記事へのコメントはありません。