2022年10月8日(土)・9日(日)・10日(月・祝)
ゲストは第一夜:芳垣宗久。第二夜:岸延江。第三夜いけだ笑み。(敬称略)
タイムスケジュール
19時30分~(田中)
20時30分~(ゲスト)
21時30~22時00分(Q&A 対談)
2022年10月8日(土)
第一夜 月とその予測法
月はルミナリーのひとつで、伝統的にも現代的にも非常に重要な惑星のひとつですが、この講義では、ヘレニズム期と現代の月の意味を比較しつつおさえ、ウァレンスやフィルミクスの月を使用した人生の三区分の予測法を説明いたします。
この内容は2年前にイベントで20分ほどで簡単に解説し、その後まったく講座で扱っていませんでしたが、今回久しぶりではありますがじっくり解説いたします。
(ゲスト)芳垣宗久:色彩と占星術
占星術の文献には「金星はグリーン」「双子座はオレンジ」といったように、惑星やサインと色彩を結びつけた記述が見られます。それらの色彩対応は、時代や文化圏、あるいは著者によって様々な意見があり、一見すると恣意的で、整合性のないものに感じられるかもしれません。しかし、その背景には古代哲学、あるいは自然や社会現象の観察に基づく確かな根拠が存在していますので、その辺りについてお話しできればと思います。また、色彩の知識が占星術のプラクティスにどのように活かせるかについても考えていきます。
2022年10月9日(日)
第二夜 ディセンニアルズ(十年運)
伝統占星術には、未来を予測するためのタイムロードシステムがあり、1年間を予測する方法だけではなく、数年間を予測する技法がいくつかあります。ディセンニアルズDecennialsはヘレニズム期のタイムロードシステムのひとつで、人生を10年間(実際には10年と9カ月)ずつ区切って予測します。ディセンニアルズに言及したウァレンスやその他の著者を踏まえつつ解説いたします。
(ゲスト)岸延江:デカンビチュア
かつて西洋の文化圏では、医療に携わる人達の学びには病理学と共に占星学(天文学)を学ぶ事が必須であり、病気の診断と治療法を導き出す事に応用されていました。その後、望遠鏡・顕微鏡及び医薬の発達により廃れてしまった医療占星術ですが、今回は当時の診断法の一つであるDecumbiture(病に倒れた時の時間を意味深いと捉える)にフォーカスさせていただきます。イギリス・ロンドンで活動していた<クリスチャン・アストロロジー>の著者、ウィリアム・リリーとも親交があったといわれる薬剤師ニコラス・カルペッパーが数点の文献を残しています。現在、この手法は日本においては医師法・薬事法によりそのまま使用する事は出来ませんが、考え方は私たちの日々の健康維持に役立てる事は可能でしょう。
2022年10月10日(月・祝)
第三夜 ドリフォリア
ドリフォリア、あるいはドリフォリは「槍の所持」「守護」と訳されますが、このドリフォリアからは、出生図の身分の高さが判断できるとされています。しかし惑星の中からドリフォリアを選択する方法は古典にはいくつかあり、その方法はいくらか複雑で曖昧です。今回、代表的なドリフォリアの選択法を扱い、また現代の社会においてどう解釈するのが適切なのかを解説します。
(ゲスト)いけだ笑み:ホラリー占星術で恋愛を読む
ホラリー占星術で恋愛にまつわる質問に答える場合、どのような順序や比重でチャートを読んでいったらいいのか、順を追って説明する内容です。注目すべきポイントは1-7ハウスだけでしょうか?1つのチャートが多くの潜在的問題や可能性に答えうるので、なるべく次々にチャートを立てずに全体を掴めるようなコツのお話しをします。
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