昨日の続きですが、
リリーの占星術師としての姿勢がどうであったかということです。
こんな文があります。
be humane, courteous, familiar to all, easy of access, afflict not the miserable with terror of a harsh Judgment; in such cases, let them know their hard fate by degrees; direct them to call on God to divert his Judgments impending over them; be modest,conversant with the Learned, Civil, Sober man, covet not an estate; give freely to the poor, both money and judgment:
まず最初の文
be humane, courteous, familiar to all, easy of access,
慈悲深く、礼儀正しくあれ。あらゆる人に知られ、近づきやすくせよ。
慈悲深さと礼儀正しくは良く分かりますが、さらにあらゆる人に知られよ、つまり有名になれと言ってますね。しかも近づきがたい存在ではなく、接しやすそうにしなさいということですね。
次ですが
afflict not the miserable with terror of a harsh Judgment; in such cases, let them know their hard fate by degrees; direct them to call on God to divert his Judgments impending over them;
厳しい判断で不幸な人を恐れさせて悩ませてはならない。このような場合、彼らに、徐々に厳しい運命を理解させること。彼らに降りかかる審判が変わるように神に訴えるよう指示すること。
the miserable 「the+形容詞」は「〜な人」。受験英語でよく出ますね。
なので「不幸な人」。
不幸な人にきっぱりと駄目ですと言って恐怖を与えてはならないと。かといって、いいですよなんて言うんではなく徐々に理解させなさいと言ってます。そして、神様にお願いしなさいと信仰を説いています。
最後ですが
be modest,conversant with the Learned, Civil, Sober man, covet not an estate; give freely to the poor, both money and judgment:
謙虚にし、博識で、礼儀正しく、真面目な人と親しみ、財産をむやみに望んではいけない。貧しい者にはお金と(占星術の)判断のどちらも惜しげもなく与えること。
金銭に関して、法外な金額を取ってはならないと。貧しい人にはお金も占星術の判断も与えなさいと言っていますね。
このあたりにリリーのやさしさがでていますね。
この記事へのコメントはありません。